一人暮らしの初期費用節約術
一人暮らしを始めるとき、どのくらいのお金がかかるのでしょうか。東京で初めての一人暮らしをスタートさせる社会人女性をイメージして、シミュレーションをしてみました。
なお、今回ご紹介する全ての費用は目安としての概算です。地域・物件・業者・購入品等によって異なりますので、最終的な判断はご自身で確認の上、行ってください。
部屋を借りるために必要なお金

家賃7万3000円(他管理費2000円)として見積もった費用
部屋を借りるときには、地域や物件によって異なりますが、敷金・礼金各2ヶ月分、仲介手数料1ヶ月分、前払い家賃1ヶ月分として、合計で家賃の6ヶ月分は用意する必要があると考えるのが一般的です。
東京都内のワンルームマンションを借りるとして、家賃7万3000円(他管理費2000円)での費用、その他火災保険料や鍵の交換費を加えると、左のような金額になります。最近は敷金や礼金、仲介手数料がかからない物件も増えています。ただし、それだけを決め手に部屋を選ぶと、あとで落とし穴があることも。ご注意を。
引越しに必要なお金
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走行距離90km、積み込み積み下ろし作業時間合計60分の場合(赤帽ホームページより概算。実際の見積額とは異なることがあります) |
引越しにかかるお金は、その方法によって大きく異なります。例えば、家族や友人に協力をで引越をしたときはレンタカー代程度で済みますが、引越し業者に依頼すると荷物の量や距離によりますが、3~7万円程度はかかります。
ここでは初めての一人暮らしということで荷物もあまり多くなく、また隣接した他県から軽貨物運送業者を使っての引越として考えました。赤帽に代表される軽貨物運送業者は引越業者よりも料金が安く、また距離や荷物量に応じた明瞭な料金体系なので、一人暮らしの引越でよく利用されます。
生活必需品に必要なお金
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洗濯機は使わずコインランドリーで、テレビはパソコンで代用するなど、生活が落ち着いてから少しずつ買いそろえるのもひとつの手です。 |
生活のイメージがはっきりする前に買った家具や家電、キッチン用品などは、失敗につながることがよくあります。最初のうちはこれまで使っていたものを持ってきたり、友人や家族から
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シングル向け家電を新品で購入した場合の費用 |
その他にカーテン、照明、寝具、調理器具や食器、バス・トイレ用品、その他雑貨類にもお金がかかります。ここでは5万円程度と見積もっておきます。
初めての一人暮らしに必要なお金の合計は?
さて、これまで計算してきたお金を合計してみましょう。485,000円(部屋を借りる)+17,260円(引越)+122,000円(家電)+50,000円(その他必需品)= 合計 674,260円
思ったよりも高かったでしょうか? 安かったでしょうか? 各条件によっても金額は変わってきますが、初めての一人暮らしには初期費用として最低でも50万円、平均的に70万円程度用意しておくと安心です。「家賃の安い部屋にする」「自分で引越をする」「オークションやリサイクルショップで買う」「家族や友人から譲ってもらう」など工夫や努力をすることで、費用を抑えることもできますよ。
なお、一人暮らしをスタートさせてから、その後お給料が出るまでに生活するお金も必要です。部屋の契約や引越だけですっからかんになってしまわないように、ある程度余力を残しておいてくださいね。